マケドニアでの妊娠&出産について綴っていこうと思いつつ、
すっかり時間がたってしましました。
が、妊娠12週に受けた血液検査についてお話したいと思います。
それは日本でもよく耳にする出生前診断のひとつであるトリプルマーカーテストです。
ダウン症検査とも呼ばれているそうで、その名の通り、
胎児のダウン症やその他の異常がないかどうかを調べる検査です。
日本では年齢によって違うのかもしれませんが、希望すれば受けられる検査ですが、
マケドニアではほぼ義務的に受けなければいけない検査です。
前回お話したように、私は義妹と同じ病院で検診を受けており、
「12週に血液検査をするよ~。」
と聞いていて、特に自分の妊娠経過に何の問題もないと思っていた私は
「そうなんだ~。」
というくらいの軽い気持ちで、当時は何の検査なのかも良く分からないまま
その検査を受けました。
ですが・・・
その結果があまり思わしくなかったのです。
こちらの検査は血液検査に加え、胎児のスクリーニング検査も同時に行います。
まず、血液検査ではPAPP-Aとfb-hCGという2つのホルモンの数値を調べます。
これは検査を受ける国や検査機関によって表記方法が少しずつ違うようなので、
詳しい説明は省かせていただきますが、っていうか、詳しいことは良く分からない
のですが(笑)
その値がどちらも1.0前後であれば正常なのだそうです。
また、PAPPのCorr.MoM値が低く(0.6以下)、hCGのCorr.MoM値が高い(2.0以上)と
胎児に異常がある確立が高くなる、のだとか。
そんな私の結果は、
PAPP-A 10mlU/ml Corr.MoM 2.09 → 異常値
fb-hCG 200ng/ml Corr.MoM 4.93 → 異常値
特にこのhCGのMoM値が4.0以上というのは、限界値に近いくらい異常に高いことになるようです。
また、スクリーニング検査では、胎児の鼻の骨の有無、足の長さ、首の後ろの浮腫みなどを調べます。
NT=後頭部の浮腫みが3㎜以上で、手足が短いとダウン症の可能性が高くなり、
鼻の骨が形成されていない状態は発育不全の可能性があります。
この検査では、ホルモン数値とスクリーニングの結果と併せて
胎児異常の可能性の確立が判定されるのです。
私の場合、ダウン症の可能性が
年齢リスク 1:533
ホルモン数値の結果のみでみると 1:351
スクリーニング検査の結果と合わせると 1:1751
全ての情報から胎児異常の可能性は 1:10000
と判定されました。
担当医にはスクリーニング検査の結果は特に問題なく、結果の確立も
1:10000 と判定されていることからもあまり心配することはない、と告げられ、
念のため2週間後にもう一度スクリーニング検査をしましょう、
と言うことになりました。
それからというもの、夫と2人、ネットで色々調べまくりました。
そして、調べれば調べるほど不安が募る日々。
もちろんネット上の記載内容はどれも不確かで、
どれも人それぞれの結果があり、
その情報を自分に当てはめることはできません。
し、してはいけないことだと思うのですが、
ただ、どこを見てもhCGのMoMの値が4.00以上であるのは異常。
なんで?
どうして??
どうすればいいいの???
お腹の赤ちゃんは大丈夫なの????
と、何をしていても考えずにはいられませんでした。
ちなみにこの検査で異常がなかった義妹の数値は
PAPP-A 5.1mlU/ml Corr.MoM 1.51
fb-hCG 57.3ng/ml Corr.MoM 1.65
ホルモン数値の結果のみでみると、ダウン症の可能性は 1:2478
スクリーニング検査の結果と合わせると 1:10000
と判定されています。
妊娠時の年齢もほぼ同じなので、ホルモン数値の結果のみで見た場合の確立が
全然違うのがお分かりいただけるかと思います。
色々調べ、色んな人のブログも読み漁りました。
ある人は HCGの値が4を超えており、PAPPも0.3以下で
ダウン症の確立が1:1と告げられたと記載している人もいました。
義妹の友人はこの検査で全く異常がなく、その後の妊娠経過も良好だったけれど、
産まれてきた子がダウン症だった、ということもあったそうです。
この検査で得られる結果はあくまでも確立。
例え可能性が1:10000であっても、その10000人のうちの一人になる可能性だってあるのです。
少し膨らみ始めたお腹が愛おしく、ここに命があるんだ、と実感し始めた時だったので
血液検査の結果に明らかに異常があり、それによって
このお腹の子供が何らかの障害を持っているかもしれない、と
考えざるを得ない状況に陥ったことはとてもショックなことでした。
今まで頭の中では
妊娠する、ということはリスクとも隣り合わせ。
何が起こるか分からない。
と思いつつ、
自分の子供は大丈夫、というような根拠のない自身があり、
何が起こるか分からない、
と思いつつも、出生前診断の問題と自分は無縁だと思っていたのです。
色んな事を考えました。
この結果を受けて、子供が健康に元気に産まれてきてくれることは
本当に奇跡的なんだ、と思いました。
元気に産まれてきてくれたら、それでいい、と心から思っていたけど、
一人目は男の子だったし、二人目は女の子がいいな~?
なんてことばかり考えていた自分が本当に恥ずかしくなりました。
そんな複雑な思いを抱えた今回の妊娠生活ですが、この後の経過について
また次回のブログに綴りたいと思います。