海外旅行をする際に、気になることと言えばその国の治安ですよね。
マケドニア全体としては比較的治安は安定しているようで、
私自身、治安が悪くて危険だなー、とか、怖いなー、と
感じたことは今のところありません。
とは言っても、やっぱりここは外国。
日本ではありえなかったことが起こったりしてしまうのです。
ということで、今回はマケドニアの治安について、
私のまだ数少ない体験等の中から気になったことを書き記しておこうと思います。
まず、マケドニアには日本人やアジア系の住民はとても少なく、
黒人さんもほとんど見かけたことがありません。
特にダーリンの実家のあるスツルガ市は小さな町なので、
外国人はほとんどいない様子。
夏の観光シーズンは海外からのお客さんもたくさん来て賑わうのですが、
そのほとんどが近隣ヨーロッパからのお客さん。
私は明らかに“外国人”なのです。
アジア人がよっぽどめずらしいのか、
すれ違う人々の視線をつきささるように感じることがあります。
とは言っても、日本人に対して好意を持っている方が多いようで、
今までに日本人、ということで嫌な思いをしたことはありません。
それでも、ぼったくられたり、付け込まれたりしないように、とか
何となく後ろ前を気にしながら歩いたり、と1人でいる時は
特に気を遣うようにしています。
そんな中よく聞くのは、タクシー等で客が外国人だと分かると
倍の料金を請求したりする、ということ。
マケドニアではタクシーは主要な交通手段。
日本とは比べようもないほど安く、ちょっとの距離でも
何も気にせずタクシーを呼びます。
もちろん親切なドライバーさんも多いですし、
私の場合ダーリンや、現地の人と一緒の時しかタクシーに乗ったことがないので
今までにトラブルにあったことはありません。
でももし可能なら、事前に料金の下調べをしておいて、タクシーに乗り込む前に
ドライバーさんに希望地までだいたいいくらになるか聞く、など
ちょっと気をつけておくと、後でびっくりするような料金を
請求されることはないかもしれません☝。
長距離の依頼をする時は、ダーリンも乗る前にドライバーさんに
いくらくらいかかるか聞いたりしているようです。
またマケドニアにはロマの子供たち(ジプシー)があちこちにいます。
例えば、大きな通りの信号付近で子供たちが待ち構えており、赤信号で止まった車に
2~3人でかけより窓拭きを始め、お金を請求してきたりします。
多くの人はクラクションを鳴らしたり、ワイパーを無理やり動かして
追い払おうとするようですが、中にはいくらかコインをあげる人もいるようです。
他にも風船やキッチンタオルをを売り込みに来る子供たちを見かけたことがあります。
私が体験したことと言えば、大型スーパーのトイレに入った時のこと。、
小学生くらいの女の子が2人おり、突然私に何か話しかけてきました。
私は訳が分からなかったのですが、その子たちは私に手を差し出してきて
どうやら「お金をくれ」、と言っているようでした。
私は初めてのことに戸惑い、Sorry, I can’t understand!
と言って用も足さず、トイレからそそくさと出て行きました。
日本ではこのようなことはまずないので、対応に困ってしまいますよね。
そして、今までで一番ひやっとしたのは、スコピエ市内で
バスに乗ろうとした時のことです。
それは暗くなりかけた夕方でした。
バス停ではたくさんの人がバスを待っており、込み合うのは予想できました。
スコピエ市のバスは乗車時に運転手さんに料金を支払います。
バスが到着し、一斉に皆がバスに乗り込もうとし、バスの入口は
押し合いになりました。
その時一緒にいたダーリンは、自分が2人分のお金を払うから
私には席をとるように、と言いどんどん先に行ってしまいました。
ぎゅうぎゅう押されながらバスに乗り込もうと必死だったのですが・・・
ふいに肩から下げていたカバンが後ろにひっぱられているのに気付きました。
私は確かに自分の体の前にカバンを持つようにしていたので、
おかしいな、と思いつつカバンを自分の体の前に引き寄せました。
すると、カバンが開いていたのです。
その時は、閉め忘れてた!と思い、すぐに閉め、
また前へ前へとおしくらまんじゅう。
すると、またかばんが後ろにひっぱられるのです。
もうっ!と思いまた自分の方へ引き寄せると
んんん?!今閉めたはずのかばんが開いてる!!!!
しまった!と思いとっさにカバンの中に手を入れて、
財布があるか確認しようとすると、
何か ”ヒヤッ” とする物に私の手が触れたのを感じました。
そう、それは人の手。
私のカバンの中を物色する人の手ぇぇぇぇぇぇ・・・・・・・
ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!!!!(コレ心の叫びなりwww)
ばっと振り返ると、私の後ろにいたおじさんが一瞬 ”にやっ” としたように
見えたのですが、すっと私のカバンから手を抜き、
何食わぬ顔で運転手にどこ行きのバスか聞くふりをして乗ってきて、
そのまま降りてどこかへ行ってしまったのです。
とっくに支払いをすませ席も確保していたダーリンの元へ必死でたどり着き、
必死で今起こったことを説明し、
必死で財布やカバンの中身を確認し、
幸い盗られた物はなさそうなので一安心。
”なんで気づいたときに大声で叫ばなかったんだ!”
とダーリンに怒られ、確かに(;´・з・)・・・と思いつつも
びっくりしすぎて声も出ず、私の頭はパニック状態なのでした。
その時持っていたのがこのカバン☝
ごらんの通り簡単に開け閉めできちゃいます。
ダーリンのお母さんもバス停で財布を盗まれたことがあるそうなのですが、
スリや置き引きは日常茶飯事。
これはマケドニアに限った事ではないのですが、
日本から一歩外へ出る時は、
身につける物にも十分気をつけた方が良さそうですね。