アルバニアの次に私たちの車で訪れた国は、
またまたマケドニアのお隣の国、ギリシャ。
恥ずかしながら、私はダーリンに出会うまで
マケドニアがどこにあるのか知りませんでした。
そして、日本で”マケドニア人と結婚しました”、というと
“マケドニアってどこにあるの?”
というのが大抵の人の反応です。
なので、”ギリシャのお隣なんです”
って応えると、”あっ!そんなところなんだ!”
と、だいたいのイメージがわくようです。
そんなギリシャですが、マケドニア人はギリシャが大嫌い。
そしてギリシャ人もマケドニアがお嫌いのようです。
さすが、バルカンはヨーロッパの火薬庫、
国と国の関係があまり穏やかではないようです。
マケドニアはヨーロッパ連合(EU)に加盟していないのですが、
それはギリシャ1カ国がマケドニアの加盟を拒否し続けているためだそうです。
問題は、”マケドニア”という国名。
ギリシャは、”マケドニア”はギリシャの一地方の名前である、ということで、
現在のマケドニア共和国が、”マケドニア”と名乗ることを許していません。
そのためギリシャでは、”マケドニア共和国”という国は存在していないことに
なっているのだそうです。
しかし、ギリシャにあるマケドニア地方には
現在も多くのマケドニア人が住んでおり、
もともとはマケドニア共和国の一部だ、というのがマケドニア側の見解。
そして、ギリシャが現在のマケドニア共和国を国として認めてしまうと、
このギリシャにあるマケドニア地方も、マケドニアに返還しなければならない、
ということをギリシャは恐れているのだそうです。
そのような背景から、ギリシャでは
マケドニア人のパスポートも認められておりません。
なので、ボーダーでは、マケドニア人には白い紙が渡され、
そこに簡単な個人情報を記載し、その紙に入国のハンコが押されます。
出国時はまたその紙を提示して出国手続きをします。
ギリシャに滞在中はこの紙がパスポートの代わりとなります。
万が一その紙をなくしてしまったら、出国がとても困難になるようです。
色々と複雑な問題が絡み合うギリシャとマケドニアですが、
それでも多くのマケドニア人が休暇や買い物にギリシャを訪れます。
私たちの住むスコピエ市から一番近いギリシャの街は
ギリシャでもアテネに次いで二番目に大きな都市、テッサロニキ。
スコピエ市からボーダーまで約2時間。
ボーダーからテッサロニキの街までは約1時間です。
スコピエからはテッサロニキまでのツアーバスも出ているようです。
せっかくマケドニアにいるんだし、ギリシャへもいつか行ってみたいな~、
とは思っていました。
でも、ギリシャではマケドニアナンバーの車があれば
タイヤをパンクさせられる、とか
車が傷だらけにされてしまう、とかとか
悪い噂ばかりを耳にして、
”車ではギリシャに行きたくない”と言っていたダーリン。
それが、どうして気が変わったのか、
ダーリンが突然、
”ギリシャに行きたいか?”
と、聞いてきて、
お出かけ大好きな私の返事は
もちろん ”イエス!”
”じゃあ明日行こうか”
”え、明日!??”
思い立ったら即日の彼。
こうして思いがけずギリシャへ行くことになったのでした(笑)
以前テッサロニキの大学へ通っていた友人とギリシャへの
ツアーへ参加したことのあるダーリンは、
既に行きたい場所は決まっているご様子。
まず街に着いたら、ギリシャ料理のテッパン、ギロを食べ、
ヌッテラ(チョコクリーム)たっぷりのビッグサイズの
パンケーキを食べる、というのが今回の主なミッション(笑)
☝これ、めちゃめちゃ大きいんです!!
私はイチゴ&ヌッテラを頼んだんですが、イチゴもごろごろ
いっぱい入っていて、生地も厚いため、
全部食べきれませんでした(´A`)
前回の記憶を頼りに街を散策し、上記ミッションを終了させ、
テッサロニキのシンボル、ホワイトタワーへ。
タワーは階段のみだそうで、バギーに乗るちびっ子がいる私たちは
今回は外からの見学。
その後タワーのそばの海辺で少しゆっくりしてから
郊外にある大型ショッピングモールへと出かけました。
ショッピングモールはイケアと併設されており、
まずはイケアをぐるぐると見て回り、
その後ショッピングモールへ。
モールではイメージしていたような素敵なサンダルをゲットすることができ、
大満足で今回の弾丸ギリシャツアーは終了したのでした♪
テッサロニキの道路状況はあまり良いとは言えませんが、
心配していたような車上あらしにあうこともなく、
無事にスコピエに戻ってきました。
その後ダーリンの友人が、”モールへはセールの時に行くといいよ♪”
なぁんて嬉しい助言を下さり、
ダーリンも”次はセールの時に行こう!”って・・・
プププ、ってことはまたギリシャへ行けるのね~!
わーい!!と既に”次回”を楽しみにしている私なのでした♪