クワドリンガル

国際結婚をして外国に住んでいると、良く聞かれるのが子供たちの言語について。

オランダに移住して6年、9歳の息子と、5歳の娘、二人ともすっかり4か国語を話す、マルチリンガルキッズ、クワドリンガルとなりました~。

話す言語はズバリ、オランダ語、日本語、マケドニア語、そして英語。

私は息子が生まれた時から子供の言語習得に興味を持ち、夫とも家庭での方針を決めて、言葉に気を付けながら生活してきました。オランダに移住すると決めた時から、住む国の言語を習得できるよう子供達には現地の学校に通わせようと決めていましたが、子供の言語吸収力は本当に無限大のようです。

二人ともお喋りなこと、間違いをあまり気にしないこと、あまりシャイではないこと、など、性格も関係してくるのかもしれませんが、誰とでも臆せずしゃべることで、どの言葉もどんどん吸収して、あっという間にしゃべれるようになりました。

ただ、言語レベルはバラバラで、どの言語も同じくらい喋れるという訳ではありません。

毎日オランダの学校へ通い、オランダ語でお友達と遊び、オランダ語で勉強しているので、遊ぶ時の言語はオランダ語。上の子は日本では小学四年生。オランダ語の読み書きも問題ありません。生活の中で使う頻度が多いので、子供たちにとっては第一言語かもしれません。

オランダには日本人もたくさんいて、日本人幼稚園や、日本人学校もあり、日本語を学べる環境や、日本語で話をする機会がたくさんあります。

私の子供たちも平日はオランダ現地の学校に通いながら、日本人幼稚園の週一コースや、日本語補習校に通い、日本人のお友達もでき、日本語はオランダ語と共に定着していっているようです。

そして難しいのがマケドニア語。周りにマケドニア人のお友達がいないので、マケドニア語で他人と話をする機会が圧倒的に少ないのです。それでも主人は一貫して子供たちとはマケドニア語で会話をし、返答も必ずマケドニア語でさせているので、日常会話は問題ありません。

また、オランダに来てからも夏休みにはマケドニアに帰り、1か月半ほど滞在するので、その間にいつもマケドニア語力がぐ~んと伸びます。昨年の夏は息子は近所の子たちと仲良くなり、マケドニア語でもっと会話できるようになりたい!と思うようになったようです。主人やバーバに分からない言葉があると、”これはどういう意味?”、”こう言う時は何て言うの?”と、探求心が芽生えたようで驚きました。

話したい!という気持ちがあることも言語習得にはとっても大事なポイント👆なんだと思います。

英語に関しては、私たちから教えたことはないのですが、私たち夫婦間の会話が英語であること、日常に英語があふれていること(オランダでは英語で話す人がたくさんいます。)で、自然と身に着いていっているようです。

オランダは英語を母語としないヨーロッパ諸国の中で、英語を話せる人が最も多い国、と言われているのですが、本当にほとんどのオランダ人が英語で話せます。これはアムステルダムやその近郊の都市部のことで、もっと地方に行くとオランダ語しか話してくれない人がいる、ということも聞くのですが、とにかくオランダの英語教育は成功していると言えると思います。オランダの学校に通っていれば勝手に英語が喋れるようになっている、と聞いたこともあるくらいです。

そんなことで、子供たちの言語の習得状況について少しお話させていただきましたが、言語習得って本当に奥が深い!子供たちをみていると、モノリンガルの私には全く分からない、感じたこともないような葛藤もあるようで、今までに私が面白いな~、へ~、なるほどな~、と感心した、言葉に関するエピソードなどもこれからどんどん投稿していきたいと思います!!

オランダ移住

最後の投稿よりかなりの年月が経ってしまいました。

そして突然の報告ですが、私たちオランダへ移住しました。

しかも移住してもうすぐ6年(笑)

色々なことがあり過ぎて何から書けばいいかも分かりませんが...

マケドニア人の夫とその子供たちがいる私にとって、切っても切れないマケドニアのことと、現在暮らしているオランダのことと、ただただ日常をまたまた綴っていこうと思います。

私がブログをサポっている間に、マケドニアは北マケドニアと国名も変わってしまいましたが( ゚Д゚)、

「北マケドニア」と呼ぶことを好まないダーリンに敬意を払い、私は今後も

「マケドニア」、とよぶことにします。

では、今日の締めくくりは、私の大好きな春のショット(4年前のデンハーグよりww)。

今年のオランダは3月はとても天気が良く、写真のように気持ちの良い日が多かったのですが、4月に入った途端、雪、雨、暴風の荒れた天気が続いています。天気が悪いと気分も落ち込んでしまうので。。。

早く青空を仰げますように、と願いを込めて♡♡

新たな一年

2017年になり、すでに2か月も経ってしまいましたが、
改めて2017年の抱負を・・・

今年は・・・
やはり子育てネタが多くなってしまいますが・・・
昨年二児の母となり、上の子が4歳になりました。
そして子供が成長するにつれ子育ての難しさに直面することが
多くなってきています。
そんな息子ときちんと向き合いたいところですが、
ふにゃふにゃ赤ちゃんの娘にも手がかかり、
思い通りにいかない日常にキーーーー!
となることばかりです。

そんな自分が嫌になり、母親として自信をなくしてしまったり、
イライラが抑えられなくなってしまったり。
でも、でも、
この大事な大事な2人の子供たちの成長を
温かく見守ってあげられるようになりたい。
私の今の目標はそれに尽きるのです。

いたずらばかりで、全然言うことを聞かない息子。
怒られるようなことしかしない息子。
外へ出れば他人の迷惑になるようなことを、”分かってて”やる息子。
すぐに物を”わざと”壊してしまう息子。

どう接すればいいのだろう、
どう言えば分かってくれるのだろう、
なんでこんなことをするのだろう、

本当に悩むことばかりです。

でも、怒られるのは嫌いで、私には笑ってて欲しいそう。

私が怒ってムスッとしていると、
「ママ、笑って」と言ってきます。

何か食べるときには、「ママにも!」と言って
分けてくれる優しい子です。

妹ができて我慢していることもいっぱいあるんだろうな。
もう少し彼の気持ちに寄り添ってあげれるようになりたいょ。

そして、そんなお兄ちゃんの横で、ぐんぐん成長している娘。
あぁ、この赤ちゃんの時期は一瞬だから、成長の様子をちゃんとみてあげたい。
と思うのに、
待って、待って、もうこんなことができるの???
昨日まで寝返りもできないと思ってたのに、
やっとできるようになったと思ったら、もうハイハイ?
娘を出産してから今日まで、本当に毎日がこんな感じです。

まだまだ半人前の母で、頼りなくて、毎日はちゃめちゃだけど、
この子たちの笑顔を一回でも二回でもたくさん見ることができるように、
もっと、もっと、強く、逞しい母親になりたい!!

子供たちにありったけの愛情を注いであげる。
これが今年の目標です!

マケドニアで妊娠&出産 その2

マケドニアでの妊娠&出産について綴っていこうと思いつつ、
すっかり時間がたってしましました。
が、妊娠12週に受けた血液検査についてお話したいと思います。

それは日本でもよく耳にする出生前診断のひとつであるトリプルマーカーテストです。
ダウン症検査とも呼ばれているそうで、その名の通り、
胎児のダウン症やその他の異常がないかどうかを調べる検査です。
日本では年齢によって違うのかもしれませんが、希望すれば受けられる検査ですが、
マケドニアではほぼ義務的に受けなければいけない検査です。

前回お話したように、私は義妹と同じ病院で検診を受けており、
「12週に血液検査をするよ~。」
と聞いていて、特に自分の妊娠経過に何の問題もないと思っていた私は
「そうなんだ~。」
というくらいの軽い気持ちで、当時は何の検査なのかも良く分からないまま
その検査を受けました。

ですが・・・
その結果があまり思わしくなかったのです。

こちらの検査は血液検査に加え、胎児のスクリーニング検査も同時に行います。
まず、血液検査ではPAPP-Aとfb-hCGという2つのホルモンの数値を調べます。

これは検査を受ける国や検査機関によって表記方法が少しずつ違うようなので、
詳しい説明は省かせていただきますが、っていうか、詳しいことは良く分からない
のですが(笑)
その値がどちらも1.0前後であれば正常なのだそうです。
また、PAPPのCorr.MoM値が低く(0.6以下)、hCGのCorr.MoM値が高い(2.0以上)と
胎児に異常がある確立が高くなる、のだとか。

そんな私の結果は、
PAPP-A 10mlU/ml Corr.MoM 2.09 → 異常値
fb-hCG 200ng/ml Corr.MoM 4.93 → 異常値

特にこのhCGのMoM値が4.0以上というのは、限界値に近いくらい異常に高いことになるようです。

また、スクリーニング検査では、胎児の鼻の骨の有無、足の長さ、首の後ろの浮腫みなどを調べます。
NT=後頭部の浮腫みが3㎜以上で、手足が短いとダウン症の可能性が高くなり、
鼻の骨が形成されていない状態は発育不全の可能性があります。

この検査では、ホルモン数値とスクリーニングの結果と併せて
胎児異常の可能性の確立が判定されるのです。

私の場合、ダウン症の可能性が
年齢リスク 1:533
ホルモン数値の結果のみでみると 1:351
スクリーニング検査の結果と合わせると 1:1751
全ての情報から胎児異常の可能性は 1:10000
と判定されました。

担当医にはスクリーニング検査の結果は特に問題なく、結果の確立も
1:10000 と判定されていることからもあまり心配することはない、と告げられ、
念のため2週間後にもう一度スクリーニング検査をしましょう、
と言うことになりました。

それからというもの、夫と2人、ネットで色々調べまくりました。
そして、調べれば調べるほど不安が募る日々。
もちろんネット上の記載内容はどれも不確かで、
どれも人それぞれの結果があり、
その情報を自分に当てはめることはできません。
し、してはいけないことだと思うのですが、
ただ、どこを見てもhCGのMoMの値が4.00以上であるのは異常。
なんで?
どうして??
どうすればいいいの???
お腹の赤ちゃんは大丈夫なの????
と、何をしていても考えずにはいられませんでした。

ちなみにこの検査で異常がなかった義妹の数値は
PAPP-A 5.1mlU/ml Corr.MoM 1.51
fb-hCG 57.3ng/ml Corr.MoM 1.65

ホルモン数値の結果のみでみると、ダウン症の可能性は 1:2478
スクリーニング検査の結果と合わせると 1:10000
と判定されています。
妊娠時の年齢もほぼ同じなので、ホルモン数値の結果のみで見た場合の確立が
全然違うのがお分かりいただけるかと思います。

色々調べ、色んな人のブログも読み漁りました。
ある人は HCGの値が4を超えており、PAPPも0.3以下で
ダウン症の確立が1:1と告げられたと記載している人もいました。
義妹の友人はこの検査で全く異常がなく、その後の妊娠経過も良好だったけれど、
産まれてきた子がダウン症だった、ということもあったそうです。
この検査で得られる結果はあくまでも確立。
例え可能性が1:10000であっても、その10000人のうちの一人になる可能性だってあるのです。

少し膨らみ始めたお腹が愛おしく、ここに命があるんだ、と実感し始めた時だったので
血液検査の結果に明らかに異常があり、それによって
このお腹の子供が何らかの障害を持っているかもしれない、と
考えざるを得ない状況に陥ったことはとてもショックなことでした。

今まで頭の中では
妊娠する、ということはリスクとも隣り合わせ。
何が起こるか分からない。
と思いつつ、
自分の子供は大丈夫、というような根拠のない自身があり、
何が起こるか分からない、
と思いつつも、出生前診断の問題と自分は無縁だと思っていたのです。

色んな事を考えました。
この結果を受けて、子供が健康に元気に産まれてきてくれることは
本当に奇跡的なんだ、と思いました。
元気に産まれてきてくれたら、それでいい、と心から思っていたけど、
一人目は男の子だったし、二人目は女の子がいいな~?
なんてことばかり考えていた自分が本当に恥ずかしくなりました。

そんな複雑な思いを抱えた今回の妊娠生活ですが、この後の経過について
また次回のブログに綴りたいと思います。

息子の言語 その2

マケドニアでの妊娠出産のお話の続きの前に、
現在3歳8か月となった息子の言語の状況について、色々と興味深いことがあるので、
忘れないうちにここへ記しておきたいと思います。

前回息子の言語についてお話しさせて頂いた時(息子が2歳3か月時)は
まだマケドニア語と日本語がごっちゃに混じっていましたが、
現在ではすっかりマケドニア語と日本語の区別ができていて、
双方をごっちゃにして話すことはありません。

つい先日も、家族で散歩していた時のこと、ダーリンが息子にマケドニア語で
「アイスクリーム食べたいかママに聞いてみて」
と言うと、息子は私に日本語で
「ママ、アイスクリーム欲しい?」
と聞き、私が
「アイスクリーム欲しい!」
と言うと、
「ママ、欲しいって言ったよ」
とマケドニア語でダーリンに返事。そしてダーリンが
「じゃ、ママは何味のアイスクリームが欲しいか聞いてみて」
と言うと、きちんとママは何味が欲しいか日本語で聞いてくれたのです。
そして、私が
「イチゴ味がいい」
と言うと、マケドニア語でイチゴが何だったか思い出せない様子で、
「え~と、え~と、ママは赤いやつが欲しいんだって」
とダーリンにはちゃんとマケドニア語で返事。
マケドニア語と日本語の切り替えが深く考えずに頭の中で
”ポンポン”とできている様子です。

こうして私と話すときは日本語で話してくれますが、
昨年の5月に一度日本に帰国して以来、一年以上日本には帰っておらず、
マケドニアの幼稚園に通い、マケドニアのババとも一緒に暮らし、
マケドニアでの生活にどっぷりはまっているので、
息子のマケドニア語はどんどん上達しており、
一人遊びをする時なんかもマケドニア語で話したり、と
現在の息子の第一言語はマケドニア語なのではないかと思います。

そんな息子の日本語で、少し惜しいことは、
上の方=2階(ニカイ)
となっているようで、何か高いところにあるものを取ってほしい時、
「ニカイにあるの取って。」
背中がかゆい時、私に背中をかくように命じてくるのですが、
「もっとニカイ掻いて。」
となってしまいます。
その度に「これはニカイじゃなくて”上の方”って言うんだよ」、と教えるのですが、
なかなか直りません。
また、
さっき=昨日
で、今朝あったことも、数分前に起こったことも全部
「昨日これしたね~」、とか「昨日こんなことがあったね~」
と言ってくるのです。
使う言葉が少し間違ってるんですが、概念は合っているようで、
こうやって子供は言葉を習得していくのかな、ととても面白いなと思っています。
そしてこれをきちんと正しく直してあげるのは私の仕事なのですが・・・

また、昨年の夏のこと、普段はスコピエにある幼稚園に通っているのですが、
少しだけスツルガにある別の幼稚園に通うことになり、
初日のみ息子と一緒に教室の中に入って様子を見学させてもらいました。
その時息子は皆の輪に入ろうとせず、一人でおもちゃで遊んだりしていました。
その後もお友達の誕生日会なんかに行って、皆が一緒に踊ったりしている中
息子がなかなか皆の輪に入ろうとしない様子を何度が見ていたので、
やっぱり言葉が良く分からないのかな、と少し不安に思っていました。
でも息子が3歳になる少し前に幼稚園のお友達の誕生日会に訪れた時のこと、
あるお友達のお母さんに、
「二コラ(息子)のママでしょ?私の息子が幼稚園から家に帰ってくると、
いつも二コラの話ばっかりするのよ。」
と声をかけられました。
その後別のお母さんからも、
「うちの子もいつも二コラの話をするのよ。二コラが何した、とか、
二コラとこんなことした、とか」
と、幼稚園のお友達が息子の話を家でしている、ということをその時初めて聞き、
とてもびっくりしたと同時にとても嬉しく思いました。
その後もたびたび幼稚園のお友達の誕生日会に訪れ、様子を見ていると、
だんだんお友達と一緒に遊ぶようになり、3歳になった頃から、
急にお友達とも上手にマケドニア語で会話をするようになっていました。

最近ではYou Tube動画を自分で色々見たりしていて、
英語のアルファベットの歌をA~Zまで全部上手に歌います。
そしてアルファベットのAを見かけると、
「これは”A”だよ」
と教えてくれます。でもひらがな、カタカナには興味がないようで、
「これは”あ”だよ」、と私が話しても、知らん顔しています。
そして英語で数字を数えたり、数字をみるとそれが何か日本語でもマケドニア語でも
教えてくれるのですが、
「1~10まで日本語で数えて」、と言うと、途中で分からなくなってしまって、
まだ全部上手に数えられません。
色は基本的な色は日本語、マケドニア語、英語それぞれ知っており、
”青色”は日本語、”плаво”はマケドニア語、”Blue”は英語、と
それぞれ別の言語であることは理解できているようです。

できること、できないことが色々あります。
3歳なので、当たり前なのかな?とも思いますし、
このままで大丈夫かな?と心配になることもあります。
そろそろ文字も読めるようになって欲しいな、とも思うのですが、
興味がないことには見向きもせず、強要すればすぐに嫌になってしまうので、
とにかく息子のペースを大事にし、これからも成長を見守ってくしかないかな。
ただ、子供が言葉をきちんと身に着けるには周りの環境も影響すると思うので、
親としてできる限りのサポートをしていきたいと思います。

マケドニアで妊娠&出産 その1

この度、2016年6月6日に第二子となる元気な女の子を出産しました!!
第一子はほぼ全妊娠期間を日本で過ごし、日本で出産しましたが、
今回はマケドニアで妊娠、出産しました。

New Baby :)

New Baby 🙂

ということで、無事に子供が生まれましたので、
マケドニアでの妊娠経過や出産について自分の体験をブログに綴っていきたいと思います(^^)

まず妊娠すれば日本でもどこの産院で出産するか、を最初に決めますよね。
私の場合、夫に妹がおり、彼女が通っている産婦人科(私立の総合病院)がありましたので、
私も妊娠する前から婦人科検診では彼女と同じ産科で、彼女と同じ先生に診てもらっていました。
なので、妊娠が分かったとき、私は迷わずにその先生を訪ねたのでした。

外国で暮らす方や、これから暮らす予定がある人にとっては、何かあった時のためにも、
まずどこの病院に行くかということを決めておくことが大切かと思いますが、
マケドニアでは口コミ情報がとっても重要になります。
マケドニアで病院が必要な時は、まず周りの人や、知り合い、親戚にどこに行けば良いか、
聞いてみることをお勧めします。

少し話がそれてしまいましたが、そんな訳で、私は妊娠した時まずその先生に連絡し、
マケドニアでの妊娠ライフがスタートしたのでした。
ちなみに、マケドニアでは診察にかかる科にもよるのでしょうが、
産科や小児科ではお医者さんの携帯番号を教えてもらえたりします。
なので例えば小児科だと、休日や夜に子供が熱を出してしまった場合など、
こんな症状なんだけど、どんな薬を与えればいいか?、とか
どのように対処すれば良いか?、なんかを直接先生に教えてもらえます。
今回私の妊娠が分かった時も、病院に行く前に、先生の携帯に連絡して、
いつ病院へ行けば良いか指示を仰ぎました。

そして妊娠検診ですが、日本と変わらず最初のうちは2週に一度の検診があり、
エコー検査や、血液検査、初期検査などがあります。
日本では毎回検診の度に体重測定、血圧測定、尿検査がありましたが、
マケドニアの病院では決められた週数に、血液検査や尿検査をするように
言われることがありますが、それ以外は特に病院で確認されることはありません。
血圧も出産まで病院では一度も測ったことはありませんでした。
またマケドニアには血液検査や尿検査をしてくれる研究所があるのですが、
私の先生からは月に一度はそこで検査を受けるよう勧められましたが、
検査するかしないかは自己責任という感じです。
研究所で検査をすると、結果はメールにて送ってもらえるので、
自分で検査を受けに行き、その結果を検診時に先生に確認してもらったりしました。

このように、少しずつ違いはありますが、ベビーも順調に育ってくれて、
そのまま何の問題もなく出産までたどり着けるもの、
そう思い込んでいた矢先、妊娠12週で受けた血液検査の結果
思いもよらない事態が起こってしまいました。
それは妊娠、出産って母体にとっても赤ちゃんにとっても命がけで、
一つの命が無事にこの世に誕生することが、奇跡であり、
尊いことなんだな、と改めて思い知らされるようなことでした。

その血液検査は日本では希望しない限り行わない(らしい?)のですが、
マケドニアではその検査は必須で、通常妊娠12週頃に行います。
その結果について、そして何が問題だったのか、詳しいことは次回のブログで
綴っていきたいと思います。

マケドニアのイースター

ここマケドニアでは今年は5月1日がイースター。4月29日の金曜日からこの月曜まで、ロングウィークエンドです♪

イースターのカラフルエッグたち

イースターのカラフルエッグたち

マケドニアのイースターエッグは赤く染めるのが基本ですが、最近では他の国の影響もあってかイースターエッグ用のデコレーショングッズがあちこちのスーパーで売られており、卵をカラフルに仕上げる人も増えてきているようです。
毎年お義母さんがイースターエッグを用意してくれているのですが、今年は息子も3歳と大きくなったので、私たちも赤以外のデコレーションにも挑戦してみよう!ということで、いつもお義母さんはイースター用に30個のパックを買ってくるのですが、そのうち半分を私たちがデコレーションするのに分けてもらいました。

まず、4月28日(木)の昼過ぎにお義母さんが卵を赤く染めたのですが、その様子を見ていた息子はその赤い卵が欲しくて欲しくてたまりません。息子の手に卵が渡れば、イースターまでに一体何個の卵が生き残ることやら・・・
必死で触らないように止めるのですが、その様子を見かねた義母さんが「一個だけ」という約束のもと、赤い卵を息子に渡してくれました。
息子は嬉しくて嬉しくて、一日中その卵を持って歩き、まずその日のうちに2個程卵を割っちゃいましたが、お義母さんは息子が泣くから、と新しい赤い卵をその都度息子に渡してくれました(^_^;)。
そしてよっぽど嬉しかったのか、寝る時も卵を握ったまま寝ちゃった息子。卵はその後別のところへ移したのですが、朝起きると、第一声が「僕の卵はどこ?」には思わず笑ってしまいました。

卵といつも一緒

卵といつも一緒

そして4月29日(金)はイースター前の祝日だったのですが、卵のデコレーションはこの日はしてはいけない、とのこと。私たちは30日(土)の朝から卵のデコレーションにかかりました。
実は卵のカラーリングは私もダーリンも今までしたことがなく、説明書を見ながら、あーだ、こーだ、と言いながら始めました。最近ではyou tube で卵の色付けをしている動画が色々あって、息子がそれを見るのが好きで、一緒に見るうちに学んだ知識なんかも利用しながら、やってみるとなかなか面白くて、もっと色々試したくなりました。

イースターエッグ

イースターエッグ

息子は今度は私たちが染めた青い卵が欲しくて、リビングで他のことをして遊んでいても、卵のことが気になって、「卵見に行ってくる~」と言っては卵の置いてある部屋に走っていきます。私たちは「見るだけよ!」といちいち大騒ぎ(笑)
結局青い卵も夕方には一つ息子の手に・・・(;´-`)トホホ

それでもこの土曜日には教会で深夜のミサがあり、今年は息子も一緒に参加したのですが、12時になって神父様が「キリストが復活されました!」と叫ばれると、集まった人々も「キリストが復活されました!」と言い合いながら、持ってきた卵を家族や友人たちとぶつけ合うという儀式があります。息子もやっと、正式に卵を割っても良くなるのです(笑)。

その後家に帰って深夜の食事をして、教会で割った卵を食べます。そして日曜日にはまた食卓を一緒に囲んだ人と卵をぶつけ合います。このイースターの食事は月曜日まで続きます。

卵の頭とおしりをこっつんこ

卵の頭とおしりをこっつんこ

息子はその後もいくつもの卵を持ち歩き、トイレに行く時も、お昼寝する時も、常に卵を握りしめ、そして時々落として割っては新しい卵を調達して、ずいぶんと卵が気に入った様子でした。そんなこんなで落とすと「こらー!」となるのですが、「卵、卵!」と喜んでいる息子の姿が面白くて、とても楽しいイースターになりました。来年のイースターもこうして家族で楽しく迎えられるといいな、と思うのでした。

マケドニアの医療事情 その1

マケドニアの医療保険制度は日本のものとだいぶ違うと思います。
なんだか複雑で、マケドニアに来た頃より、よく分からないことがあるのですが、
今でも”?”と思うことが色々あります。
医療保険の費用は収入によって違うのは日本と同じですが、
なんだか曖昧な点が多く、
聞く人聞く人みんなちがうことを言ったりするので、
やっぱり、よく分からない(´o`?のですが、
私が知っていること、をいくつかご紹介したいと思います。

まず、一番の違いは、
公立病院では保険が効くけれど、私立病院では保険が効かないということ。
私立病院にかかりたければ、医療費は全て自己負担なのです( ̄Д ̄;;

例えば、子供の医療費は保険に入っていれば、公立病院ではタダですが、
私立病院だと、一度の診察に1000デナル(約2000円)ほどかかります。
もちろん診察内容によってもその費用は変わり、
血液検査や細菌検査、点滴治療などをすると、それに伴ってお値段も上がります。
大人の診察料も公立病院では100デナル(約200円)またはそれ以下だったりするところ、
同じ診察内容でも私立病院では1000デナル、2000デナルとかかります。
日本のように保険が効かないとびっくりするほど高い!ということはないのですが、
公立と私立ではやはり費用がかなり違ってきます。

とは言っても、私立病院ができるようになったのも、最近(10年程前)のことだそうで、
例えばダーリンの故郷、スツルガには私立病院はありません!
なので、マケドニア人の多くは、まず公立病院に行くというのが一般的です。
そんな公立病院に対する私の印象は、大抵どこも建物がとても古くて、うす暗いな、
というもの。
電子カルテを使っているところもほとんどなく(見たことないかも?)、
紙ベースで患者さん情報が管理されており、とてもアナログ的です。
反対に私立病院は外観、内装共に新しく、明るく、事務や看護師さんたちの対応も
格段に良い印象があります。

ともあれ、私達も一応保険に入っており、普段子供が病気をした時は
内心”古いな~”と思いながらも公立病院にかかっていました。
でも、子供(現在3歳)が1歳になったばかりの頃に気管支炎になり、
その頃から何かあると、私立病院にかかるようになりました。
決め手はやはり設備と対応の良さでしょうか。

その時は、風邪をこじらせいつまでも咳が続いていた子供が高熱を出し、
いつも通っていた公立病院の小児科に行くと、
小児気管支専門の別の公立病院を紹介され、
そちらで数日間入院するよう言われました。
そこの先生は小児気管支専門でマケドニアでもトップの先生だと聞いていたのですが
診察室から病室の様子まで、本当にここで大丈夫だろうか・・・と
思わず不安になってしまうような設備なのです。
看護師さんたちの対応も悪く、熱を出してぐずっている子供を抱いて、
どこに行けばよいのかも分かりにくく、ひたすら待たされていたのですが、
ダーリンが私立病院にも小児気管支専門の先生がいる、ということを調べ、
結局先生に会う前にそちらに移ったのでした。

その私立病院での治療は一日に二回の点滴と吸入器による治療。
もし朝夕二回の点滴に通えるのであれば、入院はしなくてもいい、とのことでした。
もちろん外出は禁止ですが、子供にとっては家が一番。
少々大変でしたが、一日二回の点滴に一週間毎日病院に通いました。
費用はおよそ一週間で400ユーロ程。
入院していれば、部屋代も一日当たり100ユーロ程かかっていたようです。
これが公立病院だったら入院費も含め全てタダだったのですが、
それを払ってでも私立病院の方が良かった、と思えるほどだったのです。

私たちの子供は気管支が少し弱いようで、その後も少し体調を崩すとすぐに
胸がゼーゼー鳴り出して、熱が出たりするので、
3歳になる頃まではその度に病院にかかっていましたが、
ドクターもいつも同じ方に診てもらえ、信頼感もあり、
私立病院の方が、色々なことに関してストレスが少ない感じがします。
また、私立病院では外国人の患者も多いため、あまり流暢ではない方が多いですが、
英語での対応もしていただけます。

ただし、マケドニア人の一か月の平均給料は400ユーロとも言われており、
そう考えると私立病院の医療費は、かなり高いのではないかと思います。
そして、公立病院は建物や設備こそ古いですが、腕の良い先生が多い、と
言われているのも確かです。

と、ほとんど私立と公立の違いにフォーカスした話ばかりになってしまいますが、
もう一点私が驚いたことをご紹介したいと思います。

それは、私立病院の先生が書いた診断書は公式文書にならないということ。
昨年ダーリンの妹が妊娠し、私立の産婦人科に通っていたのですが、
彼女は妊娠中期に羊水過少と診断され、しばらく入院し、
その後も自宅で安静にしていなければいけなくなりました。
もちろん仕事に出かけることもできず、病欠の診断書を提出する必要があったのですが、
病欠の診断書は私立病院のドクターが書いたものは有効ではないのです。
そのため、正式の書類を書いてもらうためだけに、彼女は公立病院の産婦人科にも
通わなければならなくなったのです。
彼女は出産も私立病院ですると決めていましたが、私立病院の診察と併せて、
公立病院にも定期的に通い、なんだかんだと妊娠中期以降、
ほぼ毎週のように病院に通っていました。

をの他にも、日本と違うな~と思う医療事情が色々とあるので、
また次回のブログにそのことも綴っていきたいと思います。

明けましておめでとうございます!

新年明けましておめでとうございます。
一年の始まりはいつも希望に満ちていますね。

2015年は・・・
ほんとうに色々なことがありました。
ハッピーなことも、そうではないことも・・・
色んな事があったアップダウンの一年。

昨年は一昨年の2014年中に達成できなかった目標に向かって、
年明けより、かなり気合を入れて前へ前へ、という思いが強かったのですが、
思うようには簡単に自体が前に進まず、我慢の前半をなんとか踏ん張り
ようやく光が見えてきた後半。
目標に向かって一歩一歩前に進んでおりました。
このまま一年を乗り切り、2016年にはまた一歩前に進めるように、と
希望に満ちて12月を迎えた私たちでしたが、
12月も半ばになって全く予期せぬ形で一つの夢が破れました。
世間がクリスマスのお祝いムードにあふれる中、
途方に暮れながらも、もう、新年は目の前に迫っており、
私たちにできることは、新しい年に希望を持って前を向くことだけでした。

2016年はまた目標に向かって1からのスタートですが、
去年と違うことは、今の私たちには去年1年間の経験があること。
その経験が決して無駄ではなかったと思えるような1年になるように
希望を失わず、また一歩ずつ前に向かって歩んで行きたいと思います。

2016年が皆さんにとっても素晴らしい一年となりますよう、
心からお祈り申し上げます。

最近はまっていること その2

以前、最近はまっていることとして
チョコレート専門店クラッシュのアニマルキングダムのシールを集めることにはまっている、
とご紹介したことがあるのですが、この度、そのシールが全部揃いましたー!
パンパカパーン☆☆☆
全部で250種類・・・涙
食べても、食べても、”あ、また前と同じシールだ・・・”ということの連続で
チョコレートを開けた瞬間、”あぁ・・↓” となったり、
250種類集めるのにはその何倍ものチョコレートを買う必要があるのです。

でも、ちょっぴり短気なうちのダーリン。
なかなか集まらないのにしびれを切らし、Facebookで何やらコミュニティーを発見。
そこでは自分が持っているシールの番号を公表して、
”私は○番のシールをあげるから、代わりに△番のシールを持っている人がいたらちょうだい”
というようなやり取りが行われていて、早速ダーリンもそのコミュニティーに参加。
直接会って渡したり、郵送したりと、色んな人とやり取りをして、全部集めちゃったんです(笑)

実はこれ、全部揃うと何やらサプライズプレゼントがもらえるんだとか。
アルバムの最後のページに集めたシールの番号を貼るようになっているのですが、
プレゼントをもらうにはこの番号が全部埋まったページを切り取って
クラッシュへ郵送するか、専門店へ直接持っていくといいのだそうです。
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ということで早速シティーセンターのクラッシュ専門店へ持っていくと
その場でお菓子の入った段ボール箱を頂きました。
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ダーリンが子供の頃も、全部そろえてお菓子と交換してもらったことが
あるそうなんですが、
”昔はチョコレート一年分くらいの量だったんだ!”、とか。
プレゼントがこんなに小さくなった、と
ダーリンは嘆いておりました(笑)

何はともあれ頑張ってシールを集めてやっともらえたプレゼント。
お家へ帰ってわくわくしながら箱を開けてみると・・・
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中にはアニマルキングダムの動物たちが描かれたリュックサックと、

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その中にクラッシュのお菓子がいっぱい・・・??
子供はもちろん大喜び!
ちょうど幼稚園に持っていくリュックサックが壊れていたので、リュックは早速幼稚園用に~(*^▽^*)

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全部集めて今ではすっかり熱が冷めてしまいましたが、
なんだか楽しい思い出になりました♪